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Break Room
紙
2021.10.1
輸入紙ってどう?
私が輸入紙の会社にいたこともあり、良くこの質問をいただきます。私は「板紙」でしたので、その分野で言いますと品質はそんなに悪くないと思います。国内紙と違って厚みやコシが違いますので、国内紙と同じ条件で印刷や加工ができるわけではありませんが、それなりの調整をすればほとんど問題なく印刷・加工ができると思います。
実際、在籍時代に数多くのクレームを頂戴しましたが(笑)、中には紙の問題ではないものも結構あったと思います。
私がお世話になっていたニンボーと言う工場の板紙は工場の対応・品質ともに良かったですよ。
価格に関しては、同じ種類の国内紙に比べ当然安いのですが、リスクを考えると、その差は十分なものとは言えないかもしれません。
ではリスクは・・・
国内紙は値上げに関してはあまりしませんし、したとしても良いか悪いかは別として、ほぼ同じタイミングで値上げしてきます。
※値上げ後、いつの間にかまた下がっていきますが(笑)
輸入紙は、値上げ時期や値上げ幅を国内事情とは関係なくしてきます。
安定供給といった事でも輸入紙は不安定なところがあります。インドネシアからの紙はラマダンが絡むと遅れたり量が減ったり…。中国は国慶節とか絡むと遅れたり…。急に生産中止の案内がきたり…。
あとは在庫販売している海外紙メーカはほとんどないので(一部国内代理店等が在庫しています)、コンテナ買いしなければならないとか、いざとなった時の補充がタイムリーにできないなどのリスクがあります。
以上はアジアの輸入紙(板紙)の話でしたが、ヨーロッパの紙メーカーの「イグスンド」の紙はなかなか良いですよ。次回はイグスンドの紙を紹介します。
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